「明日の神話」が渋谷の通路にぴたりと収まった理由
〜街の熱意が太郎を呼んだ!
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20090610/197203/
さっきの記事の関連で。
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山下 彼女(なりゆき注:岡本敏子さん)と一緒にお酒を飲むたびに「あれを持って帰るのが、私の最後の仕事なのよ」って言ってました。
赤瀬川 それは見つかってから?
山下 いえ、見つかる前からそう言って、ずっと探していたんですよ。
��中略)
山下 そして、30数年後にメキシコ在住の人から、どうもそれらしい絵を発見したという連絡があって、彼女はすぐに現地へ確認しに行ったんです。
山下 今でも「山下さん、明日の神話が見つかったのよ!」と最初に言った時の敏子さんの顔を思い出しますよ。
それから平野暁臣さんが絵の返還交渉に向かったんですが、絵の権利がどこにあるのかなかなか分からなくて、難航したんです。日本のメキシコ大使が、向こうの文化省に働きかけたり、いろんな人の協力でようやく……。
赤瀬川 大きいし、遠いし、大変だったんですねえ。
山下 そういう苦労の後、日本に送り出す準備が整って、平野さんが飛行機で帰国してすぐに成田空港で「敏子さんが亡くなった」と知らされたんです。それが2005年、4月20日のことです。敏子さんは、本当に最後の仕事をして亡くなったんですよ。
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赤瀬川 それにしてもよくこんな大きな空間が空いてましたね。
小林 ここは、下に道路が通っていますから、商業目的のものを作ってはいけないんです。それで広告などには使えないので、ずっとただの白い壁でした。でも、「明日の神話」は芸術作品です。それをここに展示するのは、文化的目的だからいいんじゃないか、と。
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山下 何度も言いますけど、見事なほどぴったり。偶然にしてもすごすぎます。余白部分が何十センチというレベルでしょう?
小林 いえ、余ってないんですよ。少し足りないんです。実はあの絵をほんの少しだけ斜めにして入れてるんです。
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赤瀬川 ここに太郎の絵があって、見下ろすとちょうどハチ公口の広場の人々が見えますね。
山下 でも、ハチ公は「明日の神話」が見られない(笑)。
赤瀬川 駅に背を向けてるからね。これからはちょうど、太郎の番犬ですね(笑)。
山下 太郎の帰りを待ってたんですね。
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ふるえた!
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