2007年2月2日金曜日

はやい

もう2月、か
はやいなぁ、ときがすぎるのは

そう、あれは半年前

わたしのたんじょうびは8月15日で
こどものころは、なつやすみで
ともだちにいわってもらえることなんか なかった

そのひとは、わたしの最寄り駅でまちぶせ していた
わたしはこれでも、デートのかえりで

そのひとはわたしに、おもくてでっかい花束をおしつけて
はずかしいことばを、えんえんいっていて

よっぱらいが、カップルが、
わたしたちをゆびさして わらっている

「きみみたいなひとにであったのは、はじめてなんだ
 きみの魅力がわかるのは、ぼくだけだとおもう
 きみいがいの女性は、つまらない もう、興味がもてないんだ」

はやく、その場をたちさりたかった
穴があったら、はいりたかった

花束がおもくて、家にかえったあと、
しばらく右手がつかいものにならなかった
「そんなたくさんの花、いれる花瓶がないわ」と母はいった

「きみがわかる」っていったじゃない
それなら、わたしに花束なんてにあわないこと、わかってほしかった
花はだいすきなヒマワリだったけど
その日デートしていたひとは、わたしに稲垣征次のポストカードをくれた
花束より少年愛をとるわたしも、バカでしょうがないけれども

まぁ、それは半年前のこと

そんできょう、かえりみち
そのひとにあった 女の人とうでをくんでいた
きっと、わたしよりずっと、おもしろいひとなんだろう

「きみがふりむいてくれるまで、ずっとまってるから」
うそだなんて、とっくにわかってたよん

ゼミのせんせいが、
「かれは、ヨコハマくわしいねぇ」
なんていってた
ゼミののみかいで、わたしとのデートコースなぞってくれちゃって
その店、ぜんぶわたしがおしえたんだよ

すれちがったとき
ふたりがあるいてきた方向は、
まさにわたしたちが半年前あるいていたのとおなじで
なんか、わらえた

…と
なんかよっぱらったのでぶちぶちかいているけど
わたしは、げんきです
いま、とってもしあわせです

ごめんなさい、よっぱらい
もう、ねます

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